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室生の里暮らし(室生の里での生活について)

(注:このページの内容は、筆者の個人的経験を記したものあって、情報自体の正確さを保障するものではありません。
なお、「室生の里」とは、旧室生村(現:宇陀市室生区)地域のことを指します。)

仕事探し 電気 ガス  水道  電話 インターネット利用環境 テレビ ラジオ 学校 金融機関   鉄道 町村合併

仕事探し


現在、室生の里近辺で職を持っておられる方や、悠々自適の年金暮らしの方は別として、室生の里に移住するに当たって、仕事探しは
最重要課題だと思います。
まず、率直に申し上げて、室生の里近辺ではこれといった産業はありません。仕事探しについては、一概に容易、困難を論ずることはで
きませんが、(就業希望地の地域性に加えて、その方の人脈、技術、経験といった要素も大きいですので)一般論として都会よりも選択
肢は少ないと考えて差し支えないでしょう。
試みに、ハローワークで「就業地室生村」・「職種不問」・「年齢33歳」という条件で検索してもらったところ、ヒットしたのは正社員・パート
併せてたったの6件でした。「年齢40歳」で検索すると、1件もヒットしませんでした。

室生村民である就業者中、約21%が奈良県外(大阪府とは限らない)で就業し、約31%が室生村を除く奈良県内で就業していると推定
されます。
(出典:室生村発行「2002年村政要覧 資料編」 15歳以上労働力人口中、就業者2,895人 県外流出人口(通勤)622人 県内流出
人口(通勤)910人(平成12年国勢調査)の割合による推定。)

就職即ち大阪で働くことというのが奈良盆地住民の一般的社会通念(?)と思われますが、国勢調査の結果を見る限り、室生の里は大阪
のベッドタウンという訳ではなく、奈良県内で働いている方が8割方と思われます。因みに、筆者は大阪府東大阪市で働いています。(自宅か
ら就業地まで近鉄電車で1時間半位)。

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電気
 

関西電力から供給を受けることができます。

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ガス
  

都市ガスではなく、プロパンガスの利用になります。プロパンガスの利用についてですが、プロパンガスを供給する業者によって、かなり値段
のバラツキがあるようです。可能であれば、複数の業者から見積もりを提示してもらった方がいいでしょう。

筆者は、いわゆる「オール電化」ですが、ガスに代わる熱源として、灯油を選択される方も多いようです(玄関先の目立つ所に巨大な灯油タンク
がドンと設置してあると家の美観を損ねるようにも思えるのですが、タンクローリーから要領よく灯油の供給を受けようとすればそうするより仕方
ないと思います。)。「太陽熱ソーラー」を利用される方もおられますが、その土地の日当たりや、温水を利用される時間帯によって、効率の差が
あるようです。(夜は陽が当たらないので太陽熱ソーラは稼動しません。太陽熱ソーラが稼動しない夜間に集中的に温水をに使う家庭が多いと
思うのですが・・・太陽熱ソーラーのセールスさんはその辺の事情についてもキッチリ説明しているのでしょうか。)

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水道
 

上水道 

筆者は宇陀市営の簡易水道を利用していますが、室生の里全ての地域において、簡易水道が利用できるかどうかは定かではありません。

室生ダムの水は、主として奈良盆地を潤すために使われているそうです。(伝え聞くところ、旧室生村には室生ダムの水を利用する権利がない
らしいです。真偽は定かではありませんが。)

下水道

公営の下水道はおそらく無いと思われます。 

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電話 


固定電話 

NTT西日本等が利用可能です。いわゆる「IP電話」は利用できないと思われます。
(後述の「こまどりケーブル」がケーブルインターネット、ケーブルテレビに加えてIP電話サービスも行う予定とのことです。)

携帯電話 

国道165号線、近鉄大阪線沿線では、NTT Docomo ,Softbank,Tu-Ka,AU の利用が可能です。 (基地局が大野地区にあり)
大野地区以外にも基地局が村内に存在しているようですが、村内全ての地域に渡って携帯電話を利用できる訳ではないようです。

PHS

室生口大野駅周辺(奈良県農協室生支店前)と三本松地区(三本松駅、長瀬簡易郵便局近く)にPHS(Willcom)の基地局が設置されたようです。

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インターネット利用環境


NTT西日本のフレッツISDNの利用が可能だと思われます。

(フレッツISDNが導入されたのは2002年10月あたりからです。)

NTT西日本のホームページによれば、市外局番0743地域(無山地区などが該当すると思いますが)の一部ではADSLの使用も可能のようです。
(基地局からは相当離れていると思われるので、どのくらいのスピードがでるのか少々疑問ですが。)

こまどりケーブル(http://www.komadori.ne.jp/)が、2008年度の事業として室生の里においてケーブルテレビ網の整備を行うようです。
一般にケーブルテレビの配線は、末端部分においてメタルケーブル(同軸ケーブル)を用いるものですが、室生の里を含む宇陀市においてはいわ
ゆる「FFTH」方式を採用するようです。

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テレビ
 

南の空が見渡せる所であれば、NHK衛星放送、Wowowが受信可能です。
(BS系については、本州では、南の空が見渡せればどこでも受信可能ですが。

地上波については、基本的に、生駒山からの電波(大阪局)を受信するほか、村内の2箇所の中継局が利用可能です。

室生大野局 
NHK総合 43ch NHK教育 45ch 奈良テレビ 41ch (各 出力3W)

室生無山局
NHK総合 43ch NHK教育 45ch 奈良テレビ 39ch MBS 33ch ABC 35ch KTV 37ch YTV 41ch(各 出力0.1W)

地上波放送については、山に囲まれた地形の関係上、お住まいになる地域によって受信状況にかなりバラツキがあるようです。

なお、電波が良好に受信できる地点に受信アンテナを設け、受信した電波を有線ケーブルで個々の家に分配する組合(共聴組合)に加入しない
と、テレビの視聴が著しく困難な地域もあります。
(黒岩、下田口、室生、大野、三本松、西谷、龍口、深野、小原、上笠間、下笠間地区等にこういった組合があるようです。通常は共聴組合と地域
自治会は別組織になっていると思います。)  

地上波デジタル放送についてですが、先述の「こまどりケーブル」がケーブルインターネットに加えて地上波デジタル放送の配信も行うようです。

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ラジオ 

中波
NHK大阪局 (666KHz 828Khz)が主に受信可能です。

FM
NHK宇陀局(88.5MHz) 出力100W 、NHK山添局(82.3MHz)出力10W の受信が基本的に可能です。

受信設備、受信地点によっては、思いもよらぬ地域の放送を受信することも可能です。筆者宅では上記NHKのほか、FM愛知、FM三重、FM名古屋
(Zip-FM)、Radio-i を良好に受信できますが、当然ながら室生の里すべての地域において、このような結果になるわけではありません。

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学校


小学校
室生西小学校(旧大野小学校)、室生東小学校(旧三本松小学校)があります。(いずれも宇陀市立です)
かって、田口小学校、多田小学校、笠間小学校、西谷小学校がありましたが、平成13年度末をもって廃校になり、上記大野、三本松小学校に統合
されました。

中学校
室生中学校(宇陀市立)があります。

高等学校
奈良県立室生高等学校がありましたが、室生高校は、平成16年に生徒の募集を停止しており、平成18年3月をもって閉校されました。
なお、統合先は宇陀市榛原区の奈良県立榛生昇陽(しんせいしょうよう)高等学校です。

大学、専門学校
ありません

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金融機関


銀行
ありません(ATMコーナーも含めて)

農協
奈良県農協(数箇所支店あり)

郵便局

特定局
三本松郵便局 染田郵便局 室生郵便局

簡易局
大野簡易郵便局、笠間簡易郵便局、長瀬簡易郵便局

普通局(いわゆる「本局」)
ありません
             

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旧室生村地域は、今のところ車庫証明は免除されています(軽、小型、普通車共)。室生の里が、いわゆる、「車庫飛ばし」の舞台になって、
新聞を賑わすことがあります)
室生の里では、車がなしではかなり生活に不便をきたすものと思われます。
冬季には、道路が積雪、凍結する場合があるので、滑り止め(スタッドレスタイヤ、タイヤチェーン)は必ず用意しておいてください。 

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鉄道

JR 
ありません (近い所では、桜井駅(奈良県桜井市)で、JR桜井線に乗り換えることができます。)

近鉄
室生口大野駅、三本松駅の利用が可能です。
室生の里からだと、名張(津、伊勢、名古屋)方面に通勤、通学される方は、あまりおられないと思います。
三本松駅は、「区間快速」列車が止まりません。昼間の時間帯はいいですが、早朝、夕方以降は「区間快速」列車の本数が多くなるので、乗換え
等の注意が必要です。

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町村合併


2006年1月1日付で、宇陀郡室生村、宇陀郡榛原町、宇陀郡大宇陀町、宇陀郡菟田野町が対等合併しました。
(合併後の市名は「宇陀市」 合併後の人口は4町村合わせて約3万8600人)。

したがって、地方自治体としての「室生村」は2005年12月31日をもって消滅しています。

上記4町村で異なった取り扱いがされている事項について、取りあえず4町村で合併した上で、合併した後に協議・調整するとされていることが
多いようです。

2006年2月4日付の毎日新聞(奈良版)の記事によれば、「町村合併に伴い、
宇陀市一般職員約600人の給与は、旧4町村より平均4%アップ
合併前4町村の人件費合計よりも1億8000万円も上回る。
職員数は、人口規模で大きく上回る桜井市(宇陀市の隣の市 人口約6万2000人)の655人とさほど変わらない」(一部要約)という具合のようです。

公務員給与が削減されつつある昨今のご時世で、バブル期と錯覚するほどの大幅給与アップについては、市職員にとっては正に「棚からボタ餅」という
ところでしょう。もっとも、公務員給与はその自治体の人口規模に応じて決められるものなので、合併前よりも給与が上がるというのは、当然と言えば
当然のことなのでしょう。

職員数については、お隣の桜井市の職員数と比較すれば釈然としないですが。市の財政が裕福であれば別に問題はないのかも知れませんが、少なくとも、
「財政難」を標榜するのであれば、職員数についてはどう考えても見直しをせざるを得ないと思います。

退職職員の不補充、新規職員採用数の抑制は当然として、希望退職者の募集、市の特定部門の独立行政法人化(あるいは民営化)による市職員の非公
務員化などが考えられると思います。

現在の宇陀市職員の待遇、職員規模について、
市幹部は、「桜井市などの給与体系をモデルに策定した。新年度以降、市財政を考慮しながら再検討する
(先述の毎日新聞の記事からの抜粋)と説明しているようです。新年度(2006年度)以降の改革について大きく期待したいものです。

宇陀市榛原地域事務所で、毎月第2、第4土曜日の午前中(8:30〜12:00)市役所窓口での市民サービス(住民票や印鑑証明の発行など)を行っている
ようです。(住基ネットは土日は非稼動ですので、他市町村の広域住民票の発行は行っていません)。

旧室生村役場は、土、日曜日は上記のサービスをやっていなかったのですが、町村合併によりサービスを受けられるようになったのは朗報です。市当局は、
恒久的措置ではなく、あくまで試行的措置と説明していますので、榛原地域事務所に行く前に実際に開庁しているかどうか電話で確認した方がいいでしょう。
市民1人あたりの市職員数は、お隣の桜井市の倍近くいる訳ですから、「毎月第2、第4土曜日の午前中のみ、しかも試行的措置で、かつ、榛原地域事務所
のみ」と勿体を付けずに、「24時間市民サービス」とするくらいのサービス精神は欲しいものです。残業代が市財政を圧迫するという批判があると思いますが、
残業扱いではなく、交代勤務扱いにすれば残業代は発生しないと思われますがいかがなものでしょうか。

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